たまーに耳にする鉄火場。小説とかで出てきますよね。
この鉄火場とはいったいなんなのでしょう。
今回は鉄火場とは何なのか紹介します。
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そもそも鉄火とは…鍛冶屋の火花のこと
「鉄火」とは、もともと鍛冶の作業で鉄が火で激しく焼かれて赤くなっている様や、そこから飛ぶ火花を指す言葉です。
火花から転じた意味では、刀鍛冶や鉄砲鍛冶などの武器の鋳造や、戦場や戦い、さらには修羅場、ひいては博打を指すようにもなりました。
鉄火場とは…博打を打つ場所のこと、激しい火花が散るような場所でした
「鉄火場」と言えば博打を打つ場所のことです。命がけで熱くなって博打に望み、激しい火花を散らすという博打打ちの特徴をよく表した言葉と言えるでしょう。
一方、熱くて赤い鉄から転じた意味では、焼けた鉄を用いた昔の裁判である火起請、気が短いが根に持たない性格が特徴的な男勝りの女性、そしてマグロのづけがあります。
基本的に鉄火場と鉄火巻は関係ない…かも?
このように、言葉としては「鉄火場」と「鉄火巻」とは語源が同じというだけで直接的な関係はないとも言えます。
ただ鉄火場に通うお兄さんたちがしゃれで、博打を打ちながら酢飯が手につかない鉄火巻を好んで食べていた、という逸話は残っているので、そういう実際の話としては、「鉄火場」と「鉄火巻」には関係性が深いとも言えるでしょう。
ちなみに江戸の下町では、すぐかっとなるがカラッとした性格の女性のことを「鉄火肌」といい、弱きを助け強きをくじくような男性のことは「鉄火伝法」と呼ばれていました。
今となっては鍛冶屋というのは注目されることはすくないですが、昔は言葉がたくさん誕生するほど重要な場所だったんですね。