昔ながらの体に優しい飲み物として、葛湯が注目を集めていますね。体が冷えた時に飲んだり、和食の時のデザート代わりとしても愛飲されます。
とても上品な飲み物で、贈り物としても買われています。お団子や最中(もなか)といった和菓子と比較しても、常温保存で賞味期限が長いため貰った側も保存に困りません。
今回は葛湯とは?、葛湯の効果や効能、栄養、飲み方や賞味期限、消化や太るかどうかを紹介します。
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葛湯とは?そして効果や効能は?
葛湯とは葛粉(くずこ)を原料として作られた飲み物です。葛粉というのは葛という植物の根っこを粉にしたものです。そして葛湯とは、風邪のひきはじめには特に有効な飲み物で、民間療法でも愛用されてきました。
漢方薬の葛根湯も同時に有名なのですが、葛湯に使われている原料には共通点があるのです。原料の葛は根の部分を利用しますが、解熱や発汗の効能があるのが特徴になっているので、風邪の初期の熱や寒さを発散させる効果があるわけです。(ほとんど葛根湯の効果効能ですね)
お湯ですのでよりぽかぽかしますよ。
葛湯の栄養について
葛湯の主な栄養は炭水化物です。ほとんど葛粉やお砂糖ですからね。
特筆すべき葛湯に含まれる成分で代表的なのは、フラボノイドのプエラリンという成分です。その他にも様々な栄養成分が働いて、解熱を促進しながら、体力を養うことができます。フラボノイドなどの成分の働きは、昔の日本人にとっては未知の存在だったのですが、昔からの言い伝えで風邪に効くという評判が根付いていました。
葛湯はこんな時に飲もう!
冷たい雨の日に外出して、無理に体を冷やしてしまったときには、急激な寒気を感じることがあるはずです。こんなときには、風邪をひきそうだと実感することがあるため、症状が悪化する前に葛湯を飲むことがおすすめです。
葛湯の中には、血流を促進させるサポニンも含まれるため、体全体の免疫機能を高めることもできます。風邪のひきはじめの寒気を和らげながら、熱の症状も解消する真逆の効果があるのはうれしいことです。寒気が特にひどいときには、葛湯の中には生姜も入れるようにすると、どんなに冷えた体も速攻で温まってしまいます。
葛湯は消化にいいほうの飲み物、でも葛湯は太る?
葛湯は消化にとってもよくて、体が弱っている人にも向いている飲み物です。昔は体が弱っているときに飲まれる飲み物であり、消化が良いからこそ風邪のときに愛されていたのです。有効成分の働きで、発汗や解熱などの効果が働いて、風邪の初期症状も和らげますしね。
葛湯にはお砂糖が入ってますので太るように感じますが、葛湯ではまず太りません。というのも太る原因は糖分より脂質(あぶら)が原因ということがほとんどだからです。葛湯には油が入っているわけではありませんので、安心してください。ポテチやチョコ菓子、スナック菓子系のほうがよっぽど太ります。
葛湯のいろんな飲み方を紹介。
昔ながらの作り方である、葛粉に砂糖と水を加えてゆっくりと加熱してとろみを出すのが定番です。これだけでも美味しいのですが、さらなる味付けによる飲み方も出てきています。みなさんも新しいアイデアで楽しみを広げてみましょう。
たとえば、便秘解消効果も引き出すための飲み方として、きな粉を混ぜることもおすすめです。砂糖を加える場合には、太ることも心配になりそうですが、代わりにきな粉を加えれば食物繊維もたっぷりと摂取できます。
葛湯には抹茶を加えると、独特な渋味も特徴的になって、深みのある味わいに変化していきます。砂糖を入れなくても、抹茶の旨味成分が甘さを引き出してくれるので、カロリーも上手に軽減できます。また、便秘解消のために、青汁やヨーグルトを一緒に加えてみれば、整腸に必要な栄養が不足する悩みも吹き飛んでしまいます。(ただし熱に強いヨーグルトに限ります。)
葛湯の賞味期限は180日くらい
ちなみに市販されている葛湯は新鮮なものを選んで、賞味期限内には使い切るようにしましょう。
賞味期限はおよそ180日位です。また、作った葛湯の賞味期限は24時間と考えましょう。
きな粉や抹茶を入れると本来の味を感じにくくなりますが、元々の風味が損なわれているものは避けたほうが無難です。購入後に鮮度を保つためには、個包装の葛湯を選ぶことがおすすめです。作りおきはしないで、常に作りたての状態で飲むように心がけると健康的ですね。
はい、ということでまとめますと
- 葛湯とは、葛粉(葛の根っこの粉)をお湯で溶かして砂糖などを混ぜた飲み物
- 葛湯の代表的な栄養はフラボノイドのプエラリン。
- 葛湯は太るような飲み物ではない、消化は良いほう
- 葛湯の飲み方は葛粉と砂糖に水を入れて加熱して飲む。アレンジ飲み方はきなこ、抹茶、青汁、ヨーグルトなど
- 葛湯の賞味期限は180日(半年)くらい
という感じですね。ご参考になればと思います。